2023/04/21
スぺイサイド地方のウイスキーと言えば華やか、ノンピートでクセも少なく、バランスに優れた上品さを持つものが多い印象。
そんなパブリックイメージに囚われず、多様なモルトウイスキーを生み出すベンリアック蒸留所にスポットを当てていきます。
Benriach 10y Curiositas
ベンリアック 10年 キュオリアシタス
2020年のラベル変更に伴い、この名称としての販売は終わっていますが、ベンリアック蒸留所の定番商品のひとつ。
ピートがしっかりと効いており、まさに燻煙のような香り立ち。
それに負けず劣らずリンゴや桃のコンポートを思わせる濃密な甘みもあり、フィニッシュにかけて樽由来のウッディなニュアンスやスパイシーな一面も。
アイラモルトともまた違った趣向の複雑でおもしろいウイスキーです。
ベンリアック蒸留所
1897年、ロングモーン創業者であるジョン・ダフ氏によって設立。
ブレンド原酒の生産を行なっていましたが、大手ブレンド会社倒産の煽りを受け1900年に一度閉鎖してしまいます。
しかし1966年、蒸留所の買い手が付いたことで再び稼働を始め、シーバスリーガルの構成原酒製造などを担うようになります。
この原酒がスモーキーさを求められていたためスペイサイドでは珍しいピーテッドモルトを展開、90年代にはシングルモルトの生産にも着手します。
Whisky Gibier Bar&Shop
代々木上原/東京都渋谷区西原3-21-1 1F2号
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