ソムリエがオススメするデザートワインを飲み比べ! / 恵比寿 VinSanto

デザートワイン

当店ヴィンサントは、スコッチシングルモルトとイタリアのワインを最も多く揃えております。
そして更に極甘口のデザートワインを常にグラスで20〜30種類もの銘柄をご用意しています。
デザートワインをこれだけ沢山置いているBARは、非常に少ないと思いますね。
なぜこんなにも多くの種類のデザートワインを置いているのか、それは当店ヴィンサントの名前の由来が Vinsantoというイタリアのデザートワインからきているからなのです。
本日はデザートワインとはどんなお酒か、どんな種類があるのか、ということと当店でのオススメ銘柄をご紹介致します。

 

 

 

ヴィンサントってどんなワイン?

ヴィンサントとはイタリアのデザートワインの一種で、聖なるワインという意味の名前を持つトスカーナ州を代表する食後酒として楽しまれています。
主にトレッビアーノやマルヴァジアといった白葡萄を使用して作られますが、中にはサンジョヴェーゼなどの黒葡萄から作られるヴィンサントもあります。
そして使用する葡萄は風通しの良い場所で、麦わらの上に並べたら垂木に吊るしたりして陰干し、乾燥させます。これによって葡萄はレーズンのような状態となり水分が抜けて糖分が凝縮されるのです。
つまり、通常の葡萄よりもワインとなる為のエキス分が非常に少なくなる為一本のワインを作る為にも通常のワインよりも数倍以上の葡萄が必要になります。
更に糖分が高いワインの発酵は難しく、最低でも3年の熟成期間が必要となります。生産者によっては5年10年と熟成させることも珍しくなく、とても手間暇とコスト、時間を必要とする貴重なデザートワインがヴィンサントというお酒なのです。
生産者によっては元々は自家需要や贈答用のみで仕込んでいたりと商業用で作っていないことも多く、生産本数の少なさと輸出量の少なさから日本では特に珍しいワインかも知れません。

 

デザートワインにはどんな種類があるの?

ではヴィンサント以外にもデザートワインはあるのでしょうか?
もちろん、世界中の国々で様々なタイプのデザートワインを作っています。
大きく分けると以下のようなタイプに分類できます。

【貴腐ワイン】
貴腐菌というカビ菌を使い育てた葡萄から作られるデザートワイン。
甘さのほかにカビ由来の複雑で独特な香りと風味があり世界中にファンの多い有名なデザートワインです。
最も有名なのはフランス ボルドーのソーテルヌ、ハンガリーのトカイ・エッセンシア、それにドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼがありますね。

【アイスワイン】
その名の通り葡萄を凍らせてシャーベット状にして糖度を高める製法のデザートワイン。
カビ菌を使用していないのでピュアでクリアな甘さが楽しめます。
ドイツ、カナダがアイスワインの有名な産地です。

【遅摘みワイン】
通常の葡萄収穫時期よりも遅らせて収穫することで、熟して糖度の上がった葡萄となっているものを使用して作られるデザートワイン。
貴腐やアイスワインに比べると特別な製法などを必要としないので比較的リーズナブルに楽しめる銘柄が多いですね。

 

Villa Pillo Vinsanto del chianti
ヴィラピロ ヴィンサントデルキャンティ

ヴィラピロ ヴィンサントデルキャンティ

まずはなんと言ってもヴィンサントからご紹介です。
ヴィラピロはトスカーナのワイナリーでアメリカ人夫婦が経営、フランスからの苗木も積極的に使用したワイン作りに定評がある国際色豊かな作り手です。
こちらのヴィンサントはトレッビアーノとマルヴァジアの白葡萄を使用、濃厚な甘さの銘柄が多いヴィンサントの中では比較的ライトでマスカットや柑橘の爽やかな甘さが楽しめる、ヴィンサント入門編にピッタリな一本。

 

d’Arenberg Nostalgia
ダーレンベルグ ノスタルジアィ

ダーレンベルグ ノスタルジアィ

こちらはオーストラリアのデザートワインです。
ダーレンベルグはオーストラリアを代表するワイナリーの一つで、非常に大きな設備と広大なワイン畑を所有。100年以上に渡る歴史を持つ4世代にわたる家族経営で、常に革新的なワインを作り続けています。
2009年にはオーストラリアワインの知名度向上に貢献したことからファーストファミリーズワイン、という賞にも認定されました。
こちらは最長40年熟成させた酒精強化ワイン(糖分を添加して甘さとアルコール度数を上げたワイン)に2年ごとにグルナッシュ、シラーズの酒精強化ワインを少量ずつ加えていくという、かなり特殊な作り方をしている甘口ワイン。
シェリー酒のソレラシステムに近い熟成方法です、分かりやすくいうと鰻屋さんの継ぎ足し継ぎ足しをずっと行ってきた秘伝のタレ、みたいなイメージですね。
黒葡萄由来のタンニンやボディをしっかりと感じながらも、干したイチジクやリンゴジャムのような甘さを楽しむことができるワインです。

 

Domaine Alaine Brumont Larmes celestes
ドメーヌアランブリュモン ラルムセレスト

アランブリュモンはフランス南西地方マディラン、ガスコーニュのワイナリー。
ボルドーがあまりにも有名なのでその影に隠れて目立たない南西地方ですが、実はワインの銘醸地でありフォアグラやキャビアなど高級食材の産地で
もある、世界的な美食文化の地なのです。
そんな南西地方の伝統的な葡萄品種、プティマンサンから作られるデザートワイン。
先述のデザートワインの種類説明でも登場した、遅摘み葡萄から作られるワイン。
フローラルな香りが心地良い、さっぱりとしたデザートワイン。チーズとも相性が良いです。

 

Domaine AlaineBrumont Brumaire
ドメーヌアランブリュモン ブリュメール

同じくアランブリュモンの作るデザートワイン、ブリュメール。
ラルムセレストと同じく遅摘みのプティマンサンから作られます、こちらは2011ヴィンテージと約10年間の熟成を経た上質なデザートワイン。
濃厚な甘さとエレガントな煮詰めたフルーツの香り、樽香が絡み合い長い余韻を楽しむことが出来る一本。
まさに締めの一杯にふさわしいデザートワインです。

 

Koyamawines Noble Riesling コヤマワインズ ノーブルリースリング

コヤマワインズは日本人醸造家・小山竜宇さんがニュージーランドにて2009年に設立したワイナリー、ラベルに描かれているドラゴンのエチケットは竜宇さんの名前からとったそう。
日本人が遠くニュージーランドの地でワイン作りを行っているなんてなんとも感慨深いですよね、実はニュージーランドで活躍する日本人醸造家は小山さんだけではなく、クスダワインズの楠田さん、サトウワインズの佐藤さん、キムラセラーズの木村さんと実は沢山の日本人醸造家がニュージーランドでワインを作っているんです。興味のある方は是非こちらもチェックしてみてくださいね。
こちらのノーブルリースリングは甘口、デザートワイン、白い花やジャスミンなどのフローラルなアロマが上品な香り。繊細で凝縮感のある果実味、酸味がバランスよくスッキリと楽しめるデザートワインです。
少し冷やしても美味しいですね。

 

Naoshi Morioka  森岡尚史

VinSanto Bar & Whisky shop 恵比寿
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