恵比寿で働くソムリエが厳選する 2020秋の赤ワイン 4選 / VinSanto

10月に入りいよいよ秋らしい季節になってきましたね。
これからの時期はウィスキーやブランデーのブラウンスピリッツはもちろん、ワインなら濃厚な赤ワインをゆっくり味わいたいもの。
当店ヴィンサントではソムリエスタッフが常時季節によってワインの銘柄を変え仕入れを行なっております。
本日は秋にオススメの赤ワインをご紹介致します。

 

 

1. モンキエロ カルボネ レグレット Monchiero Carbone Regret

モンキエロカルボネレグレット

ネッビオーロ種といえば「バローロ」「バルバレスコ」が一番に思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
でも、バローロやバルバレスコを名乗るには
ピエモンテ州バローロ地区やバルバレスコ地区で栽培されたネッビオーロ種を使わなければなりません。
これはイタリアワイン法でも厳格に決められています。
では、それ以外の地区ではネッビオーロ種の栽培は許されないのかというと、そうではありません。
ちゃんと栽培されています。
ただ、バローロやバルバレスコの名称が名乗れないだけなんです。
というわけでご紹介するこちらのワインは、バローロ地区のすぐ近くの「ランゲ地域」産ネッビオーロ種を使っています。
バローロなどと比べてかなりのカジュアル価格で楽しむことが出来るネッビオーロワインがこちらのレグレット。
ネッビオーロ特有のスミレ香はしっかりとありつつ、ガツンとくる味わいというよりは優しい果実味とコク深さ、引き締まった酸が魅力的な一本。

 

2. フォントディ キャンティクラシコ Fontodi Chianti Classico

フォントディ キャンティクラシコ

トスカーナのキアンティ・クラッシコ地区の中心に位置するフォントディは、パンザノの町のちょうど南側にあり円形劇場の形をしているため「コンカドーロ(金の貝殻)」と呼ばれ、暖かく乾燥したミクロクリマのお陰で伝統的な高級ワイン産地として何世紀にも渡り名声を馳せてきました。
オーナーのマネッティ家は、昔からサンジョヴェーゼだけでも美味しいキアンティがつくれるはず、と考えサンジョヴェーゼ100%の卓越したキアンティを密かに生産していました。
しかし当時これを公表すれば法律違反となりキアンティとして認められなくなってしまうため(当時のワイン法ではサンジョヴェーゼ100%だとキャンティを名乗れなかった)製法を秘密にしていました。
やがて彼らに追随する者が現れ、サンジョヴェーゼ100%のキアンティが公然と出回るようになり、1996年ついに法律が改正されサンジョヴェーゼ100%のワインもキアンティとして認められるようになりました。
70ヘクタールに渡り有機栽培認定を受けた所有畑のサンジョヴェーゼだけを使って造られるこのワインは、テロワールの個性をよく反映し、品質への強い拘りを持ち続けるフォントディの醸造哲学を象徴するワインです。

 

3. オルスス リゼルヴァ モンテプルチアーノ ダブルッツォ ORSUS Riserva

オルスス リゼルヴァ モンテプルチアーノ ダブルッツォ

フォッソ・コルノのオーナーであるビスカルド家は、ドイツ市場向けにイタリアワインの紹介をするエージェント業を代々の生業としてきました。
その後、現オーナーのマルコ・ビスカルド氏は、自らがワインビジネスで培ってきた経験に基づき本来あるべきワイナリーの姿勢・方向性を考え、日常の生活に密着した素直に美味しいと思えるワインを造り出すことを決断します。
そして、2001年にアドリア海とアペニン山脈の丁度中程に在る丘陵地に、10ha程の畑を購入します。土壌調査を行い、所有地に最も適したクローンのモンテプルチアーノ種に植え替え、少量のワイン造りから始めました。現在では30haの自社畑からモンテプルチアーノと、少量の白ワインを生産しています。
この地区特有のモンテプルチアーノ・ダブルッツォをこの価格で味わえるコスパ優秀なワインを作り出しています。

このワインは、2003年DOCGに指定されたコッリーネ・テラマーネ地域で収穫されたモンテプルチアーノ種のみで作られます。
このこだわりワインをひと言で表現するなら
アパッシメントされたモンテプルチャーノ。
特に出来の良い葡萄実が成っている枝の片方を切断し、約20日乾燥させた後に収穫されます、そのため実が持つ水分のかなりの部分が蒸発し、エキスが凝縮した実が得られます。
その後大樽で24ヶ月の熟成を経て瓶詰め、出荷される手間暇の掛かったワインです。
芳醇ながらも甘さは感じさせずにそれでいてフルボディ。モンテプルチャーノだと気付かない方も多い1本なのです。

 

4. コルテ フィガレット アマローネ ヴァルパンテーナ  Cortefigaretto Amarone

コルテ フィガレット アマローネ ヴァルパンテーナ

イタリア・ヴェネト州、ロミオとジュリエットで知られる街ヴェローナの北、パンテーナ渓谷(VALPANTENA=ヴァルパンテーナ)で、非常に綺麗なヴァルポリチェッラ(Valpolicella)を産み出す生産者、それが コルテフィガレットです。
ヴァルパンテーナ地域は、ヴァルポリチェッラ地域のサブゾーンとして知られ、そこでワインを造るのは、僅か5件ほどのカンティーナのみ。
その内の1件であるコルテ・フィガレットは、その中でも最も小規模な家族経営のカンティーナです。
オーナーであるマウロ・ブスタッジ氏は3代目。
葡萄畑は100年の歴史があるそうですが、祖父の代は自家消費用のワインを造るため、そして父の代はカンティーナ・ソチャーレ(協同組合)に葡萄を売っていました。
でも、マウロ氏はヴァルパンテーナという葡萄栽培に恵まれた自分の畑のポテンシャルを信じ、2003年、所有していた4haの畑と、買い足した3haの畑から品質重視のヴァルポリチェッラを造り出します。

パンテーナ渓谷の北端にはアルプスから連なるレシーナ山脈がそびえます。
夏には非常に暑くなる地域ですが、ヴァルパンテーナのエリアでは、夜8時になると風向きが変わり、アルプスからの冷たい風がパンテーナ渓谷に沿って吹き降ります。
そのため、標高180m程の畑にも関わらず、昼夜の寒暖差が大きく、香りが高く甘みの有る葡萄の栽培に適した特別な環境が揃っています。

徹底した低収穫、葡萄を傷つけない細心の注意、カンティーナの衛生管理、最高のバリックの選定。
これらを積み重ねた結果、エレガントさを持ち合わせる最高のアマローネが造られます。

収穫した葡萄を120日近くも陰干しして造られるのにという非常に手間も時間も掛かってしまうアマローネとしてはとってもリーズナブルな価格、これは家族経営だからこそ成し得た価格であり他のアマローネ生産者には今後驚異となって来ることでしょう。

 

Naoshi Morioka  森岡尚史
VinSanto Bar & Private room  恵比寿
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