傘 / 赤坂見附 Algernon Syn.

2015/06/10

当たり前ですが、日本では雨が降ると傘を差しますよね?
梅雨の時期も近づき、ジメジメした空気の漂うこの季節は、より傘を見かけるタイミングが多くなってきます。
実際、傘の消費量も日本はスゴイです。
なんと年間で1億2〜3千万本も消費されているのだとか!
人口と同じくらいって、相当の量ですよね。
”消費量世界一”と取り上げているメディアも多いようです。

ここで気になるのが、日本以外の国では、雨の日どう過ごしているのか、というところ。
それが今日のお話です。

調べてみると実は、雨の日に傘を差す人は、世界規模で見ると少数派なのだということがわかりました。
日本人の感覚だと、信じられないですよね(・_・;

そこで今回は、世界の傘事情を6つ、ご紹介します。

 

1.ヨーロッパでは雨でも気にせず傘を差さない!

ヨーロッパの多くの国では、小雨程度の雨なら気にしないという人が多いのです。
日本では、少しでも雨が降ってきたら、傘を差す人が多いですが、これは文化や習慣の違いですね。
加えて、ヨーロッパは日本よりも乾燥しているため、少しであれば濡れても、室内に入るとすぐに乾いてしまいます。
熱帯の国も暑いので、すぐに乾いてしまいますよね。
傘の使用は、湿度の違いも関係しているようです。

 

2.ヨーロッパでは傘なしでも雨宿りすればOK!

日本では、一日中雨が降り続くことが多いですが、ヨーロッパでは長く降り続くことは少ないそう。
熱帯で降るスコールでも、そんなに長く続きません。
それで、雨宿りしていれば何とかなるので、傘がなくても大丈夫、といったところです。

 

3.シンガポールなどは傘なしでも雨に濡れない!

地下道や屋根付きの歩道が発達していて、”傘がいらない”という国も結構あります。
例えば、シンガポール。
日中酷暑の屋外に出なくてもいいように、都市部では地下道が発達しているため、雨の日も濡れずに移動できます。

ニュージーランドの中心部では、屋根付きの歩道が多いため、傘を使う習慣があまりないのだとか。

ロンドンでは、店の多くは軒下が長く、それを伝って歩けば、濡れずに移動できるという事情も。羨ましいですね(^^)

 

4.ノルウェーなどは傘ではなく防水ジャケットを着用!

雨の日は傘ではなく”レインコートやレインブーツが定番”という国も多いのです。
中には、普通に洋服のフード、また撥水加工の服や帽子を身に付ける国もありました。
例えば、アウトドア天国、ノルウェーやニュージーランドでは、防水加工のジャケットを持っている人が多く、雨の日はそれを着用することが多いのです。

夏場は厳しそうですね^^;

 

5.海外で傘はファッションの一部ではない。

日本との一番の違いは、傘についての考え方でしょう。
日本のように傘をファッション感覚で持つ国は、かなり少数派でした。
世界の国々では、実用性がメインという考え方なのです。

 

6.フィリピンでは雨でも晴れでも同じ傘を差す。

日本では、雨傘と日傘は分けて使いますよね。
しかし、フィリピン・マニラでは、日傘と雨傘は兼用。
なぜかというと、激しい雨も日差しもどちらも防ぎたいという日が多いため、1本の傘を兼用して使うからだそうです。
日本によくある透明のビニール傘がマニラではほとんど見られないのも、透明の傘では日差しを防げないという理由から。
フィリピン以外でも、雨傘と日傘は一緒の国が多かったです。

以上6つの例から、日本のように傘を頻繁に使う国が少ないことがよくわかりましたね。

ついでに子ども傘も調べてみました。

これも、国によってかなり違うことが分かります。
海外の子供傘事情を3つほどご紹介します。

 

1.イギリスではレインコートが定番。

イギリスというと、曇っていてよく雨が降っているイメージがありますよね?
しかし、イギリスでも傘を差す人は少数派だそうです。
そもそも雨の種類が日本とは違い、すぐに止んだり、パラパラと降る感じ。
土砂降りのような雨は少ないため、傘ではなく、レインコートのフードをかぶっておしまい、という人ばかりなのだとか。
それで、子どもも傘を差すことは少なく、レインコートのフードというのが定番なのだとか。
傘は、雨の量とも関係しているようですね。

 

2.タイでは子ども用傘をあまり見かけない。

バンコク在住の友人によると、バンコクでは雨量によっては傘を差している人が多いそう。
ただ、イギリスと同じく、たまに土砂降りでも気にせず歩いている人もいるとのこと。
バンコクでは、スコールが多く、日本のような霧雨はあまりないのですが、少しの雨だったら、傘はささないという人が多いそう。
それはやはり、気温が高くてすぐ乾くから差さない、
という人が多いのだとか。
バンコクでは、そもそも子ども用の傘を売っているのはあまり見かけないのだとか。
差している子どもも見たことがないそう。
それは、バンコクはバイクや車が多く、歩道がないところが多いため、危なくて子どもを歩かせられないのが理由。
安全な公園で外遊びをする以外は、車移動ばかりとのこと。
確かに、小さな子どもが傘を差して歩くのは難しいですよね^^;

 

3.フランスでは小学校で傘を使えない!

またフランスの話題。
驚くことに、学校で傘を禁じられているそうです。
フランスの小学生は、傘は尖っていて危険であり、他人を傷つける恐れがあるという理由から、学校で傘を使えない。
とのこと。(・_・;

このような子どもの頃の習慣が残っていて、大人になっても傘を差さず、レインコートなどで済ませてしまう人が多いそうです。

元々フランスは天候が変わりやすく、雨が降ってもしばらくすれば止まります。
さらに、日本と違って空気も乾燥していて、服が乾きやすい、といった事情もが大きいことが分かりましたね(^^)

 

いかがでしたか?

雨が降ったら傘を差すのが当たり前だと思っていましたが、世界ではこんなにも感覚が違うなんてビックリですよね。
ちなみに、欧米諸国には、家の中で傘を差すと悪いことが起きる、という迷信があります。
そのため海外では傘を買うときにお店で広げたり、乾かすときに玄関で広げたりしないように気を付けましょうね!
傘でファッションを楽しむ、なんて日本くらいしか出来ないのなら、今年の梅雨は、ちょっといい傘でお出かけしてみたくなりますね(^^)
ジメジメした梅雨ですが、出来るだけ楽しく、乗り越えましょう!

 

Takayo Mano

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