オクトモア 13シリーズ ブルックラディ蒸留所から世界最強のピート香 / 恵比寿 VinSanto

2022/11/17

オクトモア13シリーズ

こんにちは!恵比寿VinSantoの丸田です。

当店は恵比寿駅西口五叉路付近の路地裏にある隠れ家バーです。
入り口は一見するとどこから入るのかが分からない作りとなっており、ある秘密の扉を開けると店内がお目見えします。
全体的に洞窟風の暗い店内は、スタンディングバーの1階、書斎のように本棚とアンティーク家具で統一された2階、テイラー風の空間で日中はオーダーメイドのスーツを仕立てるためのサロンとしても活用している3階と、3階まである一棟が店内となっています。

店内では、1階のバックバーと合わせて1階から3階までの螺旋状階段周りのボトル棚に陳列されたウイスキーがお楽しみ頂けます。
本日はその中から、世界最強のピートをもつオクトモアをご紹介。

 

スコットランドのアイラ島とは?

まず、オクトモアが作られている蒸留所があるアイラ島は、「スコッチウイスキーの聖地」と呼ばれています。
アイラ島はスコッチウイスキーの6大産地の一つ、アイルランドとスコットランドの中間あたりに位置し、総面積が約600km2とあまり大きな島ではないにも関わらず、現在9つの蒸留所が稼働しています。
なんと言ってもアイラ島で造られるウイスキーの特徴は、他のスコッチウイスキーではあまり感じられることのない強いピート香(ピートとは泥炭のこと)とスモーキーな味わい。
ウイスキー造りの工程である大麦麦芽を乾燥させる際にこのピートを焚いて大麦麦芽に香りを移します。
この工程によりアイラ島特有のスモーキーなウイスキーとなり、世界中のウイスキーラバーが魅了されている由縁でもあります。

アイラ島の蒸留所について、姉妹店のBar、吉祥寺 Visionのウイスキープロフェッショナル小林渉氏が詳細なブログを掲載しています。こちらも合わせてご覧ください。

スコッチウイスキーの聖地・アイラ島の蒸留所 / 吉祥寺 Vision

 

オクトモアとは?

オクトモアは、アイラ島にあるブルックラディ蒸留所で作られています。
ブルックラディ蒸留所では、モルティングのみスコットランドの本土で行われていますがそれ以外の工程はほぼアイラ島内で人力で行われています。
ブルックラディ蒸留所では現在3種類のシングルモルトが作られており、
①ノンピーテッド(0ppm)の「ブルックラディ」
②ヘビリーピーテッド(40ppm)の「ポートシャーロット」
③さらにスーパーへビリーピーテッド(80 〜300ppm)の「オクトモア」となります。

それぞれの名前は地名に由来しており、今回ご紹介する「オクトモア」も、ポートシャーロット村とブルックラディ村のほぼ中間にある農場の名前からつけられています。

そして、スモーキーさの大小をppmというフェノール値で示しているのですが、アイラ島の他有名ブランドでラフロイグ(40〜55ppm)、アードベッグ(60ppm前後)と比較するといかにオクトモアが高いフェノール値であるかが分かります。

オクトモアのボトルに記載されているエディションナンバーには読み解くあるルールがあります。
小数点以上の数字が同じなら、同年にリリースされたもの。今回だと「13」。
小数点以下で「.1」はバーボン樽100%。
「.2」はワイン樽熟成の原酒がブレンドされたもの。
「.3」は希少なオクトモア農場産の大麦が使用されたもの。
今回は無いですが「.4」は新樽で熟成した原酒を使用したもの、となります。

 

Octomore 13.1 Scottish Barley
オクトモア 13.1 スコティッシュバーレイ

オクトモア 13.1 スコティッシュバーレイ

オクトモア13.1はフェノール値137.3ppm。
2015年に収穫されたスコットランド本島産の大麦を100%使用しています。アメリカンオーク樽で5年間熟成。
その後、1st fillアメリカンオーク樽で後熟。

これぞオクトモア!と言いたいくらい香りも味わいもヘビリーピーティ。
その中でもココナッツやバニラの甘みを感じられつつもやっぱりピーティ。
グラスから立ち込める香りもオクトモアラヴァーにはたまらない時間かと。

 

Octomore 13.2 Oroloso Cask
オクトモア 13.2 オロロソカスク

オクトモア 13.2 オロロソカスク

オクトモア13.2は13.1同様フェノール値137.3ppm、スコットランド本島産の大麦を100%使用しています。
違いは熟成に使用されている樽が、シェリー酒の生産地域中心部であるスペイン ヘレスの老舗ボデガ(醸造所)フェルナンド・デ・カスティージャのオロロソシェリー樽を使用していること、そして5年間の全熟成がこの樽で行われています。
13.1と同様のフェノール値があるので、香りも味わいもハードパンチャー。
オロロソシェリー樽熟成由来のドライフルーツや柑橘の味わいが垣間見れるポイントが秀逸。

 

・Octomore 13.3 Islay Barley
オクトモア 13.3 アイラバーレイ

オクトモア 13.3 アイラバーレイ

オクトモア13.3はフェノール値129.3ppm、ブルックラディ蒸留所近くのジェームズ・ブラウン農場で2015年に生育、収穫されたコンチェルト種(スコットランドで収穫される大麦品種のうちの一つ)大麦のみ使用。
熟成させる樽をよりこだわり、1st fillアメリカンウイスキー樽を中心に、フランスはリヴザルト地方のワイン樽やスペインのリベラ・デル・トゥエロ地方のワイン樽など厳選されたものを使用し、味わいに+αのエッセンスを加えた13.3は、バニラやブラウンシュガーの甘みに始まり時おりフレッシュ感さえも感じられる味わいの変化が楽しい一本に。

 

Erika Maruta  丸田恵利加

VinSanto  Bar & Whisky shop 恵比寿
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