2020/01/19
平井のブログ第19弾はオークニー諸島にあるアイランズウイスキー、スキャパ蒸留所をご紹介します!
アイランズモルトにしては珍しいノンピーテッドのスキャパ。フルーティーさやバニラの感じからデザートモルトとも言われています。バランタイン17年のキーモルトとしても有名です。
そんなスキャパ蒸留所はオークニー諸島でも一番面積が大きいメインランド島にあります。
製造工程ですが、仕込水は蒸留所背後にあるリングロ・バーンの泉とその周辺の湧き水を使用しています。この水は同じオークニー諸島の蒸留所、ハイランドパークと同様の中硬水となります。
ポットスチルは初留1基、再留1基の合計2基が設置されています。
使用されているのはローモンド・スチル。1959年製で、ハイラム・ウォーカー傘下のインバーリーブン蒸留所で開発されたものです。
このローモンド・スチルは全部で6基製造されバランタインの他の蒸留所、グレンバーギやミルトンダフから輸送されました。
使用する酵母はドライイーストで、発酵時間は160時間ととても長いのです。スコットランド最長の発酵時間として知られていました。しかし、2004年に操業が再開されたときに80時間に短縮されてしまいました。
スキャパのシングルモルトに使用するのはファーストフィルのバーボン樽のみです。
ファーストフィルのバーボン樽はセカンドフィルのものより、強いバニラやフルーツティーさがつきます。スキャパはよくパイナップルの感じがすると言われますが、このファーストフィルのバーボン樽の影響が大きいのかもしれません。
ウイスキー初心者にもかなり個人的にはオススメしているスキャパ。ソーダ割りにしてもとても美味しいです!是非召し上がってみて下さい!