2022/02/09
リリースごとに個性的なタイトルのテイスティングコメントが楽しみなスコッチウイスキーモルトソサエティ(SMWS)のボトル。
今回は、そんな魅力的なボトル達をご紹介します。
SMWSは、1983年にスコットランドのエジンバラで始まった、ウイスキーを分かちあい、味わい楽しむためのウイスキークラブ。
蒸留所から1樽丸ごと購入し、自社の熟成庫で独自のノウハウに基づき熟成した原酒は、唯一無二の味わいが高い評価を得ています。
また樽に入っていた原酒そのままの味わいを先入観なく味わっていただくために、蒸留所をコードナンバーで表記し、味わいが視覚的に分かりやすいよう、12のフレーバープロファイルに分類、色分けしています。
2008年蒸留、ファーストフィルのバーボン樽で11年熟成された、ハイランドの蒸留所の原酒をボトリング。
フレーバープロファイルは”Spicy & Sweet”
「アウトドア用品の戸棚」と例えられた香りは、シリアルや木材、草木を連想させるフレッシュでクリーンな香り。
口に含むとジンジャースナップやホワイトペパーを始めとした、様々なスパイスの風味が広がり、後からチョコレート菓子やアップルパイの甘みがバランス良く重なってきます。
余韻はウッドスパイスやレモンキャンディのフィニッシュで、まさに天気の良い日のハイキング気分を感じさせる仕上がりです。
2004年蒸留、バーボン樽で15年熟成のスペイサイドの蒸留所の原酒をボトリング。
フレーバープロファイルは”Light & Delicate”。
柔らかく繊細な香りは、オリーブオイルやハーブ、カーボン、挽きたてのモルトと微かに甘み。
加水するとより輪郭のくっきりとしたスパイスやバター、トーストが感じられます。
ボトルに記載されているテイスティングコメントには、熟成したモンラッシェのようともあり、ワイン好きのためたる所以となっています。
味わいは柔らかいハーブに柑橘が感じられる、軽やかながら複雑な味わい。
ココナッツウォーターやローズゼリーの軽い甘みにマジョラム、イラクサなどのハーブを感じるフィニッシュ。高級なブルゴーニュを感じさせてくれる1杯です。
アルターピースとは、教会で祭壇の後ろに掲げられている宗教画のこと。
2008年蒸留、オロロソシェリー樽で10年熟成された、スペイサイドの人気蒸留所の原酒です。
フレーバープロファイルは”Deep, rich, dried fruits”。
レーズンやナツメグ、五香粉などのスパイスに、ムスクやバラの香り。
フルーツを漬け込んだシロップやアンバーエール、熟した柑橘の味わい。
タイトルの通り、マッシュルームの複雑な風味。
温かいパンやジャスミン、加水するとレザーやタバコも感じられる1杯。
フレーバープロファイルは”Heavily Peated”
オイリーでスモーキーな香りが、車のエンジンを思わせるニュアンスからついたタイトルでしょうか。
強くキレイなスモーキーさがしっかりとした骨格を作りつつ、ストロベリーやキニーネ、マスタードの賑やかな香り。
乾いた木や麻袋、スモークした魚や薬っぽいニュアンスも感じられる味わい。
後からエンジンオイルやローストした獣肉も顔を出します。
バーボン樽で9年間熟成後、良質な目の細かいフレンチオーク樽に移して後熟。
パパイヤや蜂蜜、シリアルの香ばしい香りにフライングソーサーやクランペットの甘い香り。
フライングソーサーはイギリスで人気の駄菓子で、カラフルな最中のような生地の中に粉末のキャンディパウダーが入っているお菓子です。
クランペットもあまり聞き慣れないワードですが、こちらはもちもちした食感のイギリスのパンケーキ。
フルーツケーキやオレンジ、スパイスの風味にモルトや木材のニュアンスも感じられる仕上がりです。
Yasutaka Higaki 桧垣泰隆
目黒リパブリック Burger & Beer 目黒
03-3441-6181
Google Map 品川区上大崎3-3-1オバタビルB1
Facebook
Instagram