2013/12/23
間もなく、クリスマス。
恋人のいる人にとって、一年のうちの大切なイベントですね。
恋人のいない人は、「え、ただの平日です」なんて思う方も多いのではと思いますが。笑
Barにも、良くカップルやご夫婦でご来店される方々がよくいます。
もちろん、恋人同士に限らず、同僚や学生時代の友人などなど・・・
様々な関係の2名様がご来店されます。
そんな時、「モヒート」や「ワインクーラー」など、
クラッシュされた氷を使ったカクテルのオーダーを頂き、お出しすると、
かなりの頻度で質問されることがあります。
「なんでストロー2本なんですか?」
クラッシュアイスを使ったカクテルの多くの場合、
飲みやすくするためにストローをお出しするのですが、
男女2人組であれば少し照れたような、男性2人組であれば苦笑いで問われます。
その方々は恐らく、「2人で飲む用」の2本のストローだと思っているようですが、
実際はもちろん違うのですよ。
その正解をお話する前に、今日はストローについて少しお話しようかと思います。
まずストローの起源について。
正確な情報は残っていませんが、古代エジプト文明やメソポタミア文明時代の壁画に、
ストローらしきもので何かを飲んでいる様子が描かれたものが残っているのだとか。
もちろん、その当時は現在のようなプラスチック製のものではなく、
藁や葦、竹なんかを用いていたんですよね。
ちなみにストローが使われだした理由としては、
お酒(ビール)を飲む時に残留物を取り除くのが目的だったそうな。
ろ過を目的として使われ始めたのですね。
ストローは日本語で麦藁です。ストローハットは麦藁帽子ですもんね。
そして日本でのストローの始まりは、岡山県寄島町。
明治34年に麦藁帽子の生産が始まり、同時期にストロー生産が始まりました。
カフェや喫茶店で、グラスの水滴に紙封入りの麦藁をつけて
運んでいるウエイターの姿が見られていたようです。
日本で麦藁を裏作として栽培しなくなると、より低価格で調達できる紙や
プラスチック製へと徐々に変化していったのです。
ちなみに、皆さんご存知「曲がるストロー」は日本人が発明しました。
入院中の友人のお見舞いに行った発明者が、
友人がチューブを使って飲料を飲もうとしているのを見て、
「真っ直ぐなストローは寝たきりの人には飲みづらい、曲がれば飲みやすいのに」
と考えたことがきっかけだったようです。
さていよいよ「カクテルの2本のストロー」について。
実は、本当に様々な理由があるんですよ。
バーテンダーによって意見が分かれているので、
「なるほど」と思ったことを少しご紹介ますね。
1. その飲み物がアルコールだと理解するため。
大きな店舗では一度に沢山のカクテルが出ると思いますが、
中にはお酒を飲めない人も居るはず。
そんな時に誤ってアルコールを提供しないよう、ウエイターが見分けるための工夫なのです。
2. 予備用
ミントやクラッシュアイスがストローに詰まった場合の予備のストロー。
又、かつてもろい藁を使っていた時期の名残で予備用として2本つける、という説も。
3. 悪酔い防止
ストローでアルコールを飲むと酔っ払い易い、と聞いたことがあるかと思いますが、
これは酸素供給が減ることで、血中アルコールの代謝スピードが落ちるからです。
これを防止するために、2本同時に吸う、という方法があります。
4. 口に入る容量を増やす。
1本のストローでは一度に飲める分量は、グラスに直接口をつけるよりも少なくなります。
しかし、2本同時に使って吸うことで、直接飲んだ時と大体同量が口に入るのだとか。
私はずっと2.の、予備用だとばかり思っていたのですが、
実は様々な理由あってのスタイルだったのですね。
中には、ストローをマドラー代わりとして使い、
ストローを外して召し上がる方もいらっしゃいますので、使い方はあくまで自由。
Barではあまりスマートではありませんが、2人で飲んだって、まあ良いとは思います。笑
ちょっとした豆知識ですね。
Barでモヒートを頼んだ時、お連れ様が不思議そうな表情で
ストローを見つめていたら、教えてあげてくださいね(^^)
「へぇ~!」と言ってもらえるはずですよ。笑
さて、今日はお酒じゃなくて特別入荷のハムをご紹介!
以前ボジョレー解禁の時もお出しした、あのハムが帰ってきます。
ハニーベイクドハム!
絶品です。
秘伝のスパイスでグレージングしたプレミアムハム!
クリスマス用限定入荷です!是非!
Takayo Mano
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