2021/07/06
スコットランドの離島の1つ、インナーヘブリディーズ諸島の南端に位置するアイラ島。
人口約3千人程度のこの島はバードウォッチャーにも人気の野鳥の野営地としても知られていますが、やはり最大の産業はウィスキーと観光であり、世界中のモルトラバーから聖地として崇められる存在の島なのです。
ピート(泥炭)による独特のスモーキーでピーティーな味わいのウィスキーはまさにアイラモルトならではの唯一無二の存在感で知られていますね。
本日はそんな熱狂的なファンを持つアイラモルトをまとめてみました、恵比寿ウイスキーがオススメする4つの蒸留所と1本のシークレットアイラモルトをまとめてご紹介します。
まずは恵比寿ウイスキーでも人気が高く、過去にも沢山の銘柄をご紹介してきました蒸留所・カリラです。
カリラとは、caol(海峡)とila(アイラ島)が合わさった言葉でそのままずばりアイラ海峡という意味の名前になっています。
スコットランド西海岸でも特に美しいとされるのがアイラ海峡、蒸留所からの展望もとても綺麗だそうで観光地としても人気のスポットなんだとか。
そんなカリラ蒸留所は1846年に創業後、何度かの閉鎖や再稼働を繰り返しますが現在では6基のポットスティルをはじめとした大規模な設備を誇り、アイラモルトの中でも最大級の生産量。
シングルモルトとしての販売は勿論ですが、あのジョニーウォーカーをはじめとした数々の有名ブレンデッドウィスキーのキーモルトとしても重宝されている万能選手。
スモーキーさの中にフルーティーな華やかさ、軽やかさを感じる絶妙なバランスがカリラの魅力ですね。
こちらは新鋭ボトラーズ、シングルカスクネーションからのリリース。オフィシャルボトルと同じく12年熟成の一本です。
ブナハーブン蒸留所はアイラ島の北はずれ、人里離れた入江に建っています。
ブナハーブンとはゲール語で川の河口という意味で、その名の通り仕込み水には入江に流れ込むマーガデイル川の湧き水をポンプで引き込んで使用しているんだそう。
1881年創業とすでに1世紀以上の歴史がある蒸留所ですがアイラ島の中では後発になる新しい蒸留所と言われるのですから、アイラモルトの歴史の偉大さを感じてしまいますよね。
ブナハーブンの特徴は、アイラモルト最大の特長であるピートをあえて抑え優しい飲み口とフレッシュさを感じさせる柔らかい味わいにあります。
これはピート命のアイラモルトの中ではかなり特殊と言えますね、アイラビギナーはまずブナハーブンから試してみるのもいいかもしれません。
こちらは老舗ボトラーズ・ケイデンヘッド社のオリジナルコレクション7年熟成。
若いブナハーブンならではの個性を楽しめます。
ラフロイグ蒸留所のご紹介です、こちらはウィスキーにそこまで興味がない方でも一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
アイラモルトと言えばラフロイグ、というファンも多いアイラの王道中の王道ですね。
1815年創業と非常に歴史の深い蒸留所であり、原料となる大麦を発芽させる段階からピートの成分を大麦に移すという特別な作り方をすることにより唯一無二の味わいを生み出すことに成功しています。
さらにその使用するピートも水分量の多いものを使用することにより、海藻や潮などのニュアンスをもった非常に香り高いウィスキーを作り出します。よく正露丸や消毒液の香りなどと表現されたりしますが、これはラフロイグの最大の特徴でありハマると抜け出せない魅力を持っていますね。
こちらはハンターレイン社の看板ブランド、オールドモルトカスクシリーズの19年熟成。
オフィシャルボトルが10年なので約倍の期間熟成を経た落ち着きと複雑さを持つ一本です。
ボウモア蒸留所は歴史ある蒸留所が連なるアイラ島の中でも最古の蒸留所であり、その創業はなんと1779年。240年も前から稼働しているわけですね、日本はその頃まだ江戸時代ですからそんな時代からこのボウモアが作られていたと考えるとなんとも感慨深いですよね。
ボウモアはアイラの女王としばしば形容される蒸留所です、これはボウモアの味わいがパワフルなアイラモルトの中では比較的女性的な柔らかい味わいであること。
アイラ島で唯一、エリザベス女王が蒸留所を訪問したことがある、という2点からきています。
昔ながらのフロアモルティングという、床の上で原料の大麦を発芽させる伝統技法を採用。
スモーキーな中にも甘さやフルーツなどのニュアンスを感じることが出来る優しい味わいが人気です。
こちらもビギナーのアイラデビューにオススメ出来ますが、飲み慣れた玄人も楽しめる懐の広さはまさに女王ですね。
さて、最後にご紹介するこちらのボトルはスモークヘッドという銘柄のウィスキーなのですが、中身のウィスキーがどこの蒸留所で作られたものであるかが非公開、つまりシークレットアイラというちょっと変わった一本。
大体の場合はボトラーズであってもどこの蒸留所のウィスキーがボトリングされているのか明記されているのですが、こちらのように敢えて蒸留所を伏せることで先入観なしに味わいを楽しんでほしいという遊び心あるボトルが存在します。
ブラインドティスティングの感覚で、一体どこの蒸留所のものなのかを飲みながら考える楽しみはちょっと上級者向けですが、モルトラバーなら一度は興じてみてほしいところです。
ちなみにこのスモークヘッド、ファンの間では緑のボトルのスモーキーなあの蒸留所ではないかと噂されているそうですよ。
Naoshi Morioka 森岡尚史
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