2024/04/05
日本のウイスキーを知ろうとすると、通らざるを得ない道があります。
「日本のウイスキーの父」と呼ばれる、竹鶴政孝。
彼のウイスキー作りへの信念が今も愛されるウイスキーを生み出している。
生まれは広島、醸造家に生まれた竹鶴政孝。
時を経て摂津酒造に就職、その後スコットランドへの留学を果たす。
この留学は彼が望んだことでもあり、摂津酒造の社長の夢でもあったそう。
スコットランドへの留学で竹鶴政孝はウイスキーの作り方を学び、後の英国首相ヒューム氏に「万年筆一本でで、我が国のウイスキーの秘密を盗んでいった青年がいた」と言わしめるほどの技術を持ち帰った。
この技術力やウイスキー作りへの熱意は、日本へ帰国後の出会いをも引き寄せる。
寿屋(後のサントリー株式会社)の社長と出会い、そこで日本最初のウイスキーである「サントリーウヰスキー(通称”白札”)」を作り上げた。
発売は1929年4月1日、この日は「ジャパニーズウイスキーの日」と今は制定されている。
その後竹鶴氏は寿屋を辞め、自ら蒸溜所を作る。場所は北海道の余市、まるでスコットランドかと思えるほどの気候。
ここでのウイスキー作りをはじめます。
会社名は「大日本果汁株式会社」、ウイスキーができるまではリンゴジュースの販売などをしていたのは有名な話。
一筋縄ではいかないウイスキー作り。
スコットランドへの留学を終えてから22年の月日を経た1940年、ついに「ニッカウヰスキー」が誕生します。
“ニッカ”は大日本果汁の略称、よく聞くこの名前の由来、知ると嬉しいものがあるのは不思議な感覚。
北海道の余市でのウイスキー誕生後、ブレンデッドウイスキーを作り出すために建設されたのが宮城峡蒸溜所。
場所が違えば味も違うと、そこでは余市とは違う味わいを生み出しています。
Yoichi Single malt
余市蒸溜所シングルモルト
存在感のあるピート感と、磯っぽさが特徴的。麦の持つ甘みや風味、フルーツのような糖度が感じられます。
Yoichi Single malt Apple brandy wood finish
余市蒸溜所シングルモルト アップルブランデーウッドフィニッシュ
旨みのあるピートの奥に、リンゴがほのかに香るのが飲みたい欲をそそります。
まるでフルーツケーキを食べているかのような、甘みと香ばしさ。
余韻が長く幸せ長続き。
Miyagikyo Single malt
宮城峡蒸溜所シングルモルト
伊予柑ピューレのように甘く爽やかな香り。
飲むと優しい甘みが広がり、ハッカのような爽快さがふわっと通り抜けます。
Miyagikyo Single malt Apple brandy wood finish
宮城峡蒸溜所シングルモルト アップルブランデーウッドフィニッシュ
焦がした木のような深みのある香りと味わいと、タルトのような香ばしく甘い味わい。鼻から抜ける洋梨のような爽やかさが美味しい一本。
さて、日本のウイスキーを感じてみませんか?
Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
03-5340-5808
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