2020/10/13
スコットランドの離島・スカイ島で作られるウィスキー、タリスカーは当店ヴィンサントでも非常に人気のある蒸留所の一つ。
スカイ島は数あるスコットランド離島のなかでも最大の面積を誇る島で、「翼の形をした島」という意味の名前なんだそう。
厳しい自然環境と、濃霧がよく発生することから別名「霧の島」とも呼ばれています、この厳しい自然環境がタリスカーというウィスキーに荒々しい味わい、潮の香りを与えています。
蒸留所設立は1830年、創業者であるマカスキル兄弟が住んでいた家の名前・ゲール語で「傾いた岩山」を意味するタリスカーと命名。タ
タリスカー蒸留所が設立された当時はスカイ島には数十もの蒸留所が操業していましたが、世界恐慌や戦争などの影響を受けほとんどの蒸留所が閉鎖、唯一残ったのがタリスカー蒸留所なのです。
そんな人気のタリスカーから本日は4銘柄をご紹介致します。
スカイ島を襲う嵐のように、激しい潮風をイメージしてリリースされたのがこちらのストーム。
年代の異なる様々な原酒をヴァッテッド(ブレンド)することで、タリスカーの理想の味わいを生み出しています。
タリスカーの特徴である潮の香りだけではなく、ペッパーを思わせるスパイシーさを一層強調し、スカイ島の嵐を表現したんだとか。
香りはスパイシーで、まろやかなスモーキーさの中にコショウの刺激がある。
口に含むと甘い熟成香に続いて、ピリッとしたコショウの風味が舌の上で爆発するという。
甘味とスモーキーなフレーバー、塩気のバランスが良く、
すっきりとして気持ちの落ち着く後味が特徴の一本。
キーワードはペッパー、スパイシー。ハイボールにブラックペッパーを掛けて楽しむのもオススメです。
タリスカー蒸溜所がある北緯57度にちなんで、アルコール度数を57度に設定しリリースされたのがこちらの57ノース。
100%アメリカンホワイトオークのリフィル樽で熟成させた、甘い口当たりながらも非常に力強いスモーキーさ、黒胡椒のようなフィニッシュを持ち合わせています。
タリスカーの個性をぎゅっと凝縮させたような味わいが、最大の特徴でありアルコール度数57%の力強さをお楽しみ頂きたい一本。
ストレートはもちろん、敢えてのハイボールもハイアルコールの為腰の強さを楽しめます。
毎年恒例となっているディアジオ社のリミテッドリリースからの一本。
透明感があり、塩素を思わせるツンとした刺激、シトラス、フレッシュなピート香と淡い焦げ感。
徐々に燻したようなニュアンスとピーティーでオイリーな口当たり。
奥からグレープフルーツ、砂糖漬けレモンピールを思わせる柑橘感をアクセントにソルティー、乾燥した麦芽などのニュアンスで個性が際立っております。
8年熟成と比較的若いアイラモルトのため、樽感は比較的プレーンで、フレッシュな香味を邪魔しない程度。
若い原酒の勢いと個性がまとまった優秀なボトルです。
2004年に初リリースされたこちらのタリスカー18年は、評論家からもウイスキー愛好家からも常に高い支持を集め続けている人気の銘柄。
2006年、2007年は世界のコンペティションでの受賞歴もある実力派です。
熟成期間を長くすることで円熟味が増し、丸みを帯びながらリッチでフルーティ、ドライオレンジピールの他にバタースコッチとラムタフィーの香り。
スモーキーなアロマはしっかりと持ちながら
タフィーやミントの爽やかなニュアンスも。
ストレートでゆっくりと味わってもらいたい一本ですね。
Naoshi Morioka 森岡尚史
VinSanto Bar & Private room 恵比寿
03-3464-4641
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