先日弟が結婚しました。式場は藤田家が長年お世話になっている府中の大國魂神社です。
大國魂神社はかなり大きい神社で、中でも夜通し祭る「くらやみ祭り」が有名です。
毎年そのお祭り楽しみにしていたのを憶えています。
小学生の頃、普段は夜更かしを許さない母親が
「今日は夜中のくらやみ祭りに連れてってあげる」と言ってくれました。
夜中の外出にテンションの上がる僕とまだ小さかった弟。
自転車で行けばすぐ着く距離なのですが、
お祭りの日は置き場が無いので30~40分かけてゆっくり歩いていく事に。
あんずあめを食べようか綿あめを食べようか、こっそり金魚掬いをしようかと
わくわくする気持ちはどんどん膨らんでゆきます。
そんな気持ちとは裏腹に、大國魂神社に近づくに連れ妙に静かな町中。
いざ大國魂神社に着いてみると、人っ子一人居ないではありませんか。
なんと母親はくらやみ祭りが夜中の0:00に始まるものだと思っていたらしく、
祭りの前日の夜中に僕たちを連れ出したのでした。
母は悪びれもせず、「まあ、コレがホントのくらやみ祭りやわ。
貴重なもんが見れて良かったやないの」なんて言ってました。
もう期待が大きかっただけにショックも相当なものでした。
それはさておき、大國魂神社で結婚式が出来ることを知らなかったので、
弟が式を挙げると聞いた時はちょっとびっくりしました。
結婚式は教会式とはまた違った厳かさがあり、
普段足を踏み入れる事が出来ない境内に入れたり、
大名行列のように行進したりととても新鮮で良い式でした。
かわいいとばっかり思っていた弟は、立ち振舞いはしゃんとしていて、
「僕が唯一人に自慢出来ることは、色々な方たちとの『出会い』に恵まれてきた事です」
という挨拶なんかはとても見事でした。末永く幸せになってもらいたいと願うばかり。
えー、弟の結婚式なのでもちろん僕の両親も出席しているワケですが、最強の雨男父子、
ぼくと父のせいでやっぱり雨が降りました。天気予報では傘マークはなかったのに…。
ごめんよ弟。