アードベッグ蒸留所 ヘビーヴェーパー発売記念 最新人気ランキング / 恵比寿 VinSanto

2023/06/11

アードベッグ

スコッチウイスキーの聖地・アイラ島で毎年開催されているアイラフェスティバル。
その中でも、アードベッグ蒸留所のオープンデーを“アードベッグデー”とし、同蒸留所から毎年限定のボトルをリリースしています。
2023年もファン待望のアードベッグデー限定ボトル・ヘビーヴェイパーがリリースされました。

今回は最新のヘビーヴェイパーを含めて、最新のアードベッグ蒸留所の人気ランキングをご紹介致します。

 

 

ピート香とは?

そもそもピート香とはなんでしょうか?

ピートとは、泥炭を意味する言葉でコケや海藻、植物などが枯れて堆積した自然炭化したものの総称です。
スコットランドは低温多湿な自然環境で、非常に多くのピートが採れることでも有名です。

ウィスキーを作る作業の際、原料となる大麦の麦芽を乾燥させるのですがこの時にピートを焚いてその独特の香りを大麦麦芽に移すことによって、ピート香と言われる独特なスモーキーフレーバーを持ったウィスキーが生まれます。

ちなみにこのピート香、日本ではよく正露丸などの薬品や消毒液、煙くさいなどの表現をされますね。
これだけ聞くと、とても飲みたくなるようなイメージは湧かないと思うのですが、世界中のモルトファンを虜にする魅力を持っているのがピート香なのです。

中でも特に強いピートと個性で知られるのがスコットランドはアイラ島のウィスキー、アイラモルトです。

 

ピートマニアの聖地 アイラ島

ピートに取り憑かれたウィスキー飲みが必ずたどり着くのがアイラモルト、といっても過言ではないでしょう。
スコッチウィスキーの中でも特別強いピート香と個性を持ったクセの強い銘柄が揃っています。

アイラ島はスコットランドの島で面積600km2、人口約3000人程度と決して大きくはない島ですが、ウィスキー産業と観光が非常に盛んで特に世界中のピートウィスキー飲みからは「聖地」として崇められる存在です。
各地にある蒸留所の中にはビジターセンターや宿泊施設なども備えたところもあり、蒸留所見学のツアーなども頻繁に行われているようです。

ウィスキーファンならば一度は訪れたい聖地、それがスコットランドのアイラ島なのです。

 

アードベッグ蒸留所について

今回ボトルをご紹介するアードベッグ蒸留所について、簡単に触れておきます。

1815年創業の蒸留所で、アイラ島の住人のジョン・マクドゥーガルによって建設されたアードベグ。
それ以降マクドゥーガル家によって運営されてきましたが、1973年にハイラムウォーカー社とDCL社によって買収されました。
しかしながら1981年にウイスキー不況によって閉鎖が決定。
1997年にグレンモーレンジィ社が買収し、それ以降のモルトブームに乗り、挑戦的なボトルを多数リリースすることで復活。

現在は「アードベギャン」と言われる熱狂的なアードベッグファンを生み出している人気の蒸留所ですね。

名前の由来はゲール語で「小さな岩礁」。
ピートの強さは60ppmで、アイラ島で通常リリースされているものの中では最も強いことでも知られています。

 

【1位】Ardbeg 10y
アードベッグ10年

アードベッグ10年

やっぱり不動の第1位は、アードベッグ蒸留所の定番ボトルである10年熟成、通称アードベッグテンです。
同蒸留所の定番にして、基本となるのがこちらのテン。
スモーキーフレーバーに強いピート香と、アードベッグの個性を完全に現した一本なので何はともあれまずはこちらからスタートして頂きたいボトルです。
素晴らしい完成度で、個人的にはスコッチウイスキーのオフィシャルボトルの定番商品の中では最も完成されているのではないかと思うほど。
こちらはソーダ割にしても美味しく飲めるのでオススメです。

 

【2位】Ardbeg 19y Traighbhan Batch3
アードベッグ 19年 トリーバン バッチ3

アードベッグ 19年 トリーバン バッチ3

2番人気は、19年熟成という非常に長い熟成期間の原酒をボトリングしたのがこちら、トリーバン。
定番商品という位置付けではありますが、スモールバッチで少量生産ということもあり年に一度のペースでリリースされています。

アードベッグに限らず長期熟成のアイラモルトは非常に貴重で稀少です。

ピーティーでスモーキーなアードベッグの特徴をしっかりと表現しながら、長期熟成ならではの複雑なフレーバーや優しい余韻も楽しむことが出来ます。

バッチ3は2021年にリリースされたボトル、今では入手困難なレアボトルです。

 

【3位】Ardbeg 19y Traighbhan Batch4
アードベッグ 19年 トリーバン バッチ4

アードベッグ 19年 トリーバン バッチ4

同じくトリーバンから、こちらは2022年リリースのバッチ4が3位に入りました。

2019年からスタートしたシリーズの第4弾となるバッチ4、オーク樽とシェリー樽熟成の原酒構成は毎年共通のテーマですが、ラベル左下のマークにご注目。
こちらはなんと、ボトルを詰めた時の気候が表記されているそう。
バッチ4は満月の夜にボトリングされたということで、under a fullmoon の表記と共に月のマークが描かれています。
アードベッグらしいスモーキーフレーバーがより上品で洗練された雰囲気に。
オーソドックスの10yの上位互換といった仕上がりです。

 

【4位】Ardbeg arrrrrrrdbeg
アードベッグ アーーーーーーードベッグ

アードベッグ アーーーーーーードベッグ

アードベッグ蒸留所で2007年から2020年までの13年間所長を務めた人物、ミッキー・ヘッズ所長の引退を記念してリリースされた限定ボトル。
ラベルには海賊船アードベッグ号の舵を取る船長に扮したミッキー氏が描かれています。
なんともユニークなタイトルは、海賊がYESをArrrと表記することからとったんだとか。
ライウイスキー樽で熟成、スパイシーながらも柑橘やメロン、キウイなどのフルーツの甘やかなニュアンスも。

 

【5位】Ardbeg Heavy voupors
アードベッグ ヘビーヴェイパー

アードベッグ ヘビーヴェイパー

2023年のアードベッグデー限定ボトルがこちらのヘビーヴェイパーです。
リリースされたばかりですが、早速上位にランクインしました。

直訳すると、重い蒸気。アードベッグの蒸留器に取り付けられた精留器、ピュリファイアーはアードベッグの特徴であるスモーキーフレーバーとフルーティーさのバランスを取る役割を果たす存在です。
今回はそのビュリファイアーを敢えて外すという、まさにアードベッグらしいチャレンジングなボトルです。

スパイシーな口当たりに力強い余韻、アードベッグらしいスモーキーフレーバーをしっかりと感じることができる一本です。

 

Naoshi Morioka 森岡尚史

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