BARで愉しむハバナシガーの代表銘柄 5選 / Vision

2020/04/17

ハバナシガーの銘柄をご紹介の前に、簡単ですがシガーの強さについてご案内です。
シガーもたばこと一緒で、ニコチンやタールの強さにより感じ方が大きく違います。
ハバナシガーは、各ブランドで強さがだいたい決まっており、それが発表されています。
それは5段階で表されています。

・Full
・Medium to Full
・Medium
・Medium to Light
・Light

の5段階で、Fullが最も強く、Lightが軽くなります。
(ちなみに当店ではわかりやすく、Fullを5、Lightを1と言う形で、数値でご案内しています。)
シガーに慣れてない、もしくは初めて吸うという方は、Medium以下、できればLightを選ぶことをおすすめします。
というのはシガー慣れしていない状態でいきなり強いシガーを吸うと、最後まで吸うことができず、シガーの面白みを感じ取ることができないからです。

という前提知識を持った上で、以下、ブランドのご紹介です。

 

  1. コイーバ Cohiba
  2. パルタガス Partagas
  3. ロメオ・イ・フリエタ Romeo y Julieta
  4. モンテクリスト Montecristo
  5. ホヨー・ドゥ・モントレー Hoyo de Monterrey

 

1. コイーバ Cohiba

コヒーバ

キューバシガーのフラッグシップとも言えるブランドです。
コイーバとは、インディアンのタイノ族の言葉で、「タバコ」を意味する言葉。まさにシガーの中のシガーというブランドです。タイノ族には、コロンブスがキューバについたときに現地人のタイノ属がシガーを吸っていたのを発見したというエピソードがあます。

1968年のキューバ革命後に誕生し、1982年スペインのサッカーワールドカップ前は通常ルートでは販売されておらず、キューバ国家のVIP用として作られていました。

キューバシガーの中でも最上級とされています。
煙の強さはやや強めのMedium to Fullで、よく熟成されたコイーバには白檀や伽羅のようなお香のフレーバーがあったりします。

代表的なサイズには、シグロ1、シグロ2、ロブストなどがありますが、シガーの中でもかなり高価なので、まずはシグロ1からどうぞ。写真はシグロ1です。

 

2. パルタガス Partagas

パルタガス

ドン・ジェイム・パルタガスにより作られたキューバシガー。
作られたのは1843年、1845年、1867年と諸説あるそうなのですが、1889年にはオーナーが変更になったとのことなので、1889年までのどこかということになります。
1920年代から30年代にかけてはイギリスで最も高価なシガーの一つとなったそうです。
煙の強さはかなり強めでFullに分類されます。ただ、刺すような辛さはなく、比較的口当たりが良いシガーです。
その分、煙のアタックにじわじわと酔っていきます。

代表的なサイズは、ショート、セリーD4などがあります。セリーD4は強いシガー好きの絶大な支持がありますので、ぜひ強いシガーも行けるという人は吸ってみてください。写真はセリーD4です。

 

3. ロメオ・イ・フリエタ Romeo y Julietas

ロメオイフリエタ

ロミオアンドジュリエットのスペイン語読みです。

なぜロミオアンドジュリエットなのかというと、シガーを巻く職人たちは、作業をより良くすすめるため、及び教育の一貫として、作業中に本を読む係の人がいて、それを聞きながら作業をするそうです。
その時の人気の物語の一つがロミオアンドジュリエットでした。
ちなみに現在は、新聞を読む事が多いそうです。

1875年にキューバ市場むけに作られ始めたのですが、1903年にロドリゲス・フェルナンデスがブランドを買収した後、急激に人気を獲得。2年後には世界で最も売れるシガーブランドとなりました。
煙の強さは普通くらいのMediumで、吸いやすい甘さと芳醇な香りがあり、入門編には最も良いシガーといえます。

代表的なサイズは、No2、ペティコロナ、ショートチャーチル、チャーチルなどがあります。
まずはペティコロナか、ショートチャーチルから。写真はペティコロナです。

 

4. モンテクリスト Montecristo

モンテクリスト

1930年にHアップマンの経営者のガルシア・メンデスによって作られたブランド。
ブランド名はアレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯」から取られた名前です。
こちらもロメオ・Y・ジュリエッタと同様に、作業中に読まれていた人気の小説から来ています。

非常にラインナップが豊富で、長さ太さも選び放題。
煙の強さは普通くらいのMediumですが、私はたまにちょっとピリッとした刺激を感じるように思います。

代表的なサイズは、No2、No4、エドムンドなどがあります。写真はエドムンドの短いものでペティエドムンドです。

ちなみに、その昔、モンテクリストAというブランドがあったのですが、非常に長く、太く、究極のキューバシガーと言われていたブランドがあったのですが、廃版になってしまいました。
長くて太いのは現代の忙しい世の中では売れないようです。残念。

 

5. ホヨー・ドゥ・モントレー Hoyo de Monterrey

ホヨードモントレー

1867年にホセ・ジェナーによって作られた古いブランドの一つ。
煙の強さは弱めのLightで、タバコもあまり吸わない、強いシガーよりも弱いシガーをゆっくり吸ったほうが美味しさが感じられるという方におすすめです。
特に、ウイスキーをメインで楽しむという方は、軽いためウイスキーのフレーバーを損なわずに楽しむことができるということで、当店では大変人気です。
シガーをメインで愉しまれる方にとっては、ちょっと物足りないかもしれませんが、その場合は大きめのサイズを選ぶと長い時間楽しめるので、それはそれで良いものです。

代表的な銘柄は、デュピテ、ペティロブスト、エピキュアNo2です。
写真はデュピテです。
人生1本目のシガーにエピキュアNo2を勧められたという方も多いようです。

ということで、代表銘柄5選でした。ぜひ参考にしてみてください。

 

Wataru Kobayashi 小林渉

Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
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