2022/08/03
ベルギービールは、それぞれの銘柄に対し専用のグラスがあるのも楽しみのひとつ。
今回は、そんなベルギービールのなかでも、特徴的な形状の専用グラスの銘柄をご紹介いたします。
8.5% ゴールデンエール
「世界一魔性を秘めたビール」と称される、ベルギーの逸品デュベルは、複雑な香りと味わいが特徴のゴールデンエールです。
専用グラスはチューリップ型で、アロマを楽しめる効果と美しい泡をつくる効果があります。
ベルギーの歴史ある醸造所、デュベル・モルトガット醸造所が、第一次世界大戦の終結を記念して「ヴィクトリーエール」というダークエールを醸造し、「このビールはまさに悪魔だ」との評価を受けたことから名づけられました。
明るいゴールドの色合いに、オレンジやレモンの柑橘の香りにクローヴやコリアンダーのスパイスの香り。
熟したフルーツのボリュームのある味わいに旨み、ホップの苦みがバランスよくまとまったビールで、温度による味わいの変化も楽しめる、時間をかけて味わえる1杯です。
9.0% トラピスト ベルギー
濃厚なビールが数多く作られているベルギービールの中でも、修道院によって伝統を守って作られているのがトラピストビール。
各銘柄ごとに、聖杯のような形状のグラスが用意されています。
シメイはスクールモン修道院で作られるトラピストビールで、院内の醸造所で敷地内に設置された井戸水を使用して作られています。
レッド、ホワイト、ブルー、ゴールドの4種類が作られ、それぞれが個性のある魅力のある味わい。
シメイブルーはもともとクリスマスビールとしてリリースされたものが人気を博し、現在は通年作られるようになっている銘柄。
濃厚なカラメルのアロマと香ばしい果実の甘み、スパイシーな風味に深い味わい。
あとに残る苦味が長い余韻をお楽しみいただけます。
6.5% セゾン
セゾンとは、もともとベルギー南部ワロン地方で主に造られていた瓶内二次発酵タイプのビールスタイル。
農家が冬の間に仕込み、夏に飲まれるまで貯蔵しておく自家用ビール。
夏までの数ヶ月間ビールを持たせるために、ホップを多く使用するなど様々な工夫がなされていました。
専用グラスは少し丸みのあるタンブラー型のグラス。
ふくらみのある細かい泡に、ホップの特徴がよく出ていて、かつスパイシーな香りや乳酸のアロマ。
苦味と旨味と酸味のバランスが非常によく、爽やかながらしっかりとしたボディを感じることが出来ます。
5.0% ピルスナー
濃厚でハイアルコールなビールが中心なイメージのベルギービールですが、ベルギー国内のビール消費量の約7割は、日本と同様にスッキリとした味わいのピルスナーが飲まれています。
ベルギーが世界に誇るステラアルトワは、ホップのアロマが華やかに香り、すっきりとした飲み心地にドライな後味。
パブの醸造士だったアルトワ氏が醸造所を購入し、クリスマスビールとして”アルトワ”(星)の名を付けて発売したのが始まりです。
爽快感のある味わいは、1, 2杯目のビールとしてポテトやフライ等と一緒にごくごく行くのがオススメ。
ピルスナーグラスと呼ばれるすらっとした高さのあるグラスの中でも、足付きの形状が採用されており、ステムと呼ばれる柄の部分には星があしらわれています。
8.5% ベルジャンストロングエール
ベルギーの東フランダース州はブッヘンハウトという小さな町の中心部に位置するボステールス醸造所。
1791年に設立され、特徴的な3種類のビールのみを醸造しているめずらしい醸造所です。
グラスがとても独特なクワック。
醸造所と宿屋を営んでいたクワック氏が、毎日宿屋に立ち寄る馬車の乗員が馬や乗客のために手を話せず喉が乾いているのを見て、馬車に乗りながら飲む事ができるようにこのグラスを考案。
キメ細かい泡を持つ琥珀色。
カラメル・ドライオレンジ・スパイスなどの複雑なアロマとフレーバー。
優しい口当たりですが、しっかりとした喉越しがたまりません!
モルトとホップが調和した、ベルジャンストロングアンバーエールなのです。
Yasutaka Higaki 桧垣泰隆
目黒リパブリック Burger & Beer 目黒
03-3441-6181
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