キングスバーンズ蒸留所 ドゥーコット バーボン樽とSTR樽熟成のローランドモルトウイスキー / 中野 Whisky Brugers

キングスバーンズドゥーコット

モルトラバーの方ならご存知の通り、スコッチウイスキーは地域によって区分されることがままあります。アイラ、スペイサイドなどなど。
その中でもローランドは蒸留所も少なく、口にする機会も多くはないのではないでしょうか。
今回はローランドモルトの隠れた銘酒をご紹介させていただきます。

 

Kings Barns Doocot
キングスバーンズ ドゥーコット

ローランドは首都エジンバラを擁し、イングランドとも近いことから経済的に発展した地域であるため、伝統技術としてのウイスキー造りが衰退していったと言われています。
ハイランドに次いで広大な土地のローランドですが蒸留所は6つのみ。

そんな中でキングスバーンズ蒸留所は、2014年にローランドにて設立されたまだ新しい蒸留所です。
地元ファイフ産の大麦を使用し、少量生産でクオリティにこだわるスタイル。

ローランドではアイリッシュウイスキー同様3回の蒸留を行う蒸留所もありますが、キングスバーンズは伝統のスコッチウイスキー製法に倣い2回蒸留。

フラッグシップのドゥーコットはバーボンバレルとSTRバリックを9:1でヴァッティングしており、若い原酒に深みや複雑さを与えています。
ちなみにSTRとはShaving(削り)、Toasting(炙り)、Re-Charring(焦がし)の略。
ワイン樽を活性化させる手法を指し、貯蔵する原酒の味わいや香りの変化を大きく助けます。

香りは甘く芳醇、完熟バナナとカスタードクリーム、口に含むとミルキー、パイナップルのトロピカル、そして新茶のようなフレッシュで爽やかなアロマがおもしろい。
余韻はフルーティーな甘みとほのかなスパイスが残り、心地良いフィニッシュ。

たまには南に下り、ローランドの美味いモルトも悪くない。
是非ストレートでお試しください。

 

Keisuk Kosaka 小坂啓輔

Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
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