2021/07/21
Pulteney 2007 6y A.D.Rattray for Shinanoya
プルトニー 2007 6年 エーディーラトレー 信濃屋
プルトニーは、北ハイランドにある蒸留所で、もともとウルフバーン蒸留所が稼働するまではスコットランド本土最北端の蒸留所、現在は2番めです。
少し塩やオイリーさを感じるところは同じ北ハイランドのクライヌリッシュに共通する点ですが、こちらのほうがより塩っぽさが強い印象の蒸留所です。
こちらのボトルは、近年リリースが多くなってきているプルトニーの短期熟成で、ボトラーズはバーボン樽熟成のリリースに非常に定評のあるA.D.ラトレー社と、日本の酒販店の信濃屋のコラボレーションボトルです。
2007年蒸留、6年熟成ということで、本来のリリースは2013年か2014年にリリースできたものですが、こちらはそこから更に3年信濃屋の倉庫で寝かせてからリリースしたというボトルとなっています。
ここ数年、と言うにはすでに長い期間ウイスキーの価格高騰が続いています。
私がウイスキー業界に入って3年目くらいからウイスキーの価格高騰の話が出ていました。ちょうど2013年くらいです。
その頃から信濃屋は、例えば2013年時点で瓶詰めし、数年後にリリースしたら価格を抑えられるのではという試みを実施しており、これまで何本も層のような形のコラボレーションボトルをリリースしてきています。
こちらのボトルもそのコンセプトとなっているのと、その結果、3年間の瓶内熟成を楽しめるというウイスキーとなっています。
さて、2013年に本来リリース、+3年でリリースということで、計算が合いません。
つまり発売時期のデータが「3年の追加熟成」となっているわけで、今回は更に4〜5年瓶内熟成したボトルが再販されて当店に来た形になります。
ちなみに、「瓶内熟成は無い」というのがウイスキー業界でよく言われる言葉。
でもこのような形で「瓶内熟成」を謳ったボトルがリリースされます。
いろいろな見解があると思います。私も調査研究して自分なりの見解があります。
ぜひそのへんの話をしたい方はぜひ店頭でお声がけください。
Wataru Kobayashi 小林渉
Vision Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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