Romeo y Julieta Short Churchill / VinSanto

当店シガーラインナップの内、先週に引き続きキューバ産シガーをご紹介。

Romeo y Julieta Short Churchill
ロメオイジュリエッタ ショートチャーチル

Origin：キューバ
Length：124mm
Ring Gauge：19.84mm(50)
Vitola：ロブスト

口当たりは非常にスムース。強いグローブとドライフルーツの風味。

味わいについてご紹介していますが、タバコの葉の産地によって特徴や味わいは変わってきます。
本日はタバコの葉の栽培における環境のお話を。

シガーの歴史の中でご紹介したシガー発展の発端となったスペインやオランダ、フランスは、実はタバコの葉の栽培にはあまり適してはいません。
タバコの葉は熱帯地方でこそ栽培に向いていますが、これもただ単純に暑ければ良いといった簡単な話でもありません。

例えばシガー大国として世界的に有名なキューバにおいて、キューバ全土で栽培は行われておらず、〈ブエルタ・アバホ〉〈セミ・ブエルタ〉〈パルティド〉〈レメディオス〉〈オリエンテ〉という5つの区分に分けた地方でのみ栽培されています。
この地方に共通されているのは、70〜80%の粘土と砂とシルト(沈泥)から成るローム層で、茶色の表土と赤茶色の下層土から成り立っています。
ここでの年間平均降水量は165mlであるが、タバコの葉の育成期間である11月〜2月ではたったの5ml程。
日照時間8時間、平均気温華氏30度、平均湿度は64%。これがタバコの葉の育成に最適な環境条件となっています。

世界最高とまで謳われるタバコ栽培に適したブエルタ・アバホの気候と土地に近いところでカリブ海沿岸の国の中でもほんの一握り、ドミニカ共和国、メキシコ、ジャマイカ、ホンジュラス共和国等でも栽培が行われています。

気候や土地が似ているとはいえ、やはり産地によって風味は変わってくるものです。中でも日本でも人気の3カ国を比較しながら軽くご紹介。

キューバは、首都ハバナの名と煙草種「ハバナ葉」は世界的にも広く知られており、ハバナ葉で巻かれたシガーはマイルドでコクがあり煙草本来の味わいや香りを楽しむことができます。ブランドとして、コイーバ、モンテクリスト、ロメオyジュリエッタ等。

ドミニカ共和国では主な産地はサンティアゴ。アメリカ向けのシガーはドミニカで生産されています。
ドミニカ葉は、マイルドでまろやかな中にほのかに甘みを感じられる繊細な味わいです。ブランドはダビドフ。

ホンジュラス共和国で主な産地はコパン。生産されている多くのタバコの葉は、キューバ産ハバナ葉を起源としていることもあり、味わいやコクはキューバ産に近く、比較的安価なことも相まって人気があります。
ブランドはフロール・デ・コパン。

ブランドも数多くある中で好みの味わいを見つけるのは楽しみなものですね！

Erika Maruta  丸田恵利加
VinSanto Bar & Study  恵比寿
03-3464-4641
Google Map  渋谷区恵比寿西2-1-7
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