2023/09/12
フルーティーな甘みやスパイスのニュアンスなど、シングルモルトの味わいを形容する表現は様々ですが、ボリュームのあるモルトの力強い味わいも魅力のひとつ。
今回はそんな力強い味わいが印象的なシングルモルトを、ランキング形式でご紹介いたします。
スコットランド本島の北側に位置する、オークニー諸島に位置するハイランドパーク蒸留所は、北の巨人と称される人気の高い蒸留所です。
古酒樽の保有数No.1を誇るボトラーズ会社、ダンカンテイラーからのリリース。
熟成の一番良い状態を見極め冷却ろ過した後、カラーリングを一切行わずにボトリングしています。
ダンカンテイラー社のメインレンジ『ダイメンションズ』をブラッシュアップした後継レンジのこちらの一本。
熟したリンゴや洋梨のアロマ。
バニラや蜂蜜に、ほんのりとしたスモークなアロマも広がります。
キャラメル・バニラの味わい。
ナツメグ・オーク・ライトなピートスモークのフィニッシュもたまりません。
個人的にはハイボールにもぴったりな印象です。
1824年に設立された、スコットランドはスペイサイドに位置するミルトンダフ蒸溜所。
『バランタイン』のキーモルトとしても知られており、力強い味わいとフルーティーかつ飲みやすい味わいが特徴的。
古酒樽の保有数No.1を誇るボトラーズ会社、ダンカンテイラーとミルトンダフとのコラボがこちら!
ジューシーで柔らかな甘味がたまりません!
蜂蜜のような華やかなアロマと甘味がとても心地よく、そこから少しのブラックペッパーとシナモンのスパイシーさも加わります。
優しさの中にも広がる様々な味わいが混ざり合い、とても深い印象の一本。
バレッヒェンは、南ハイランドに位置する小さな蒸留所、エドラダワーのヘビーピーテッドタイプのシングルモルト。
エドラダワーの創業は1825年ですが、2002年にボトラーズのシグナトリー社がオーナーになり、ラフロイグ蒸留所を退いたイアン・ヘンダーソン氏をマネージャーに招聘。
バレッヒェンの醸造を開始しました。
50ppmのヘビーピーテッド麦芽を使用したモルトは、ラフロイグを彷彿とさせる味わい。
ファーストフィルのオロロソシェリーの濃厚なアロマに、重厚なピートスモークやレザー、ナッツ、タバコの香りが溶け合った一体感のあるアロマ。
ボリュームのある力強い口当たりに、スモークしたBBQや落ち葉、バニラ、キャラメルの味わい。
ドライでビターな余韻が長く続く、完成度の高い1杯です。
スコットランドはスカイ島で1830年に創業。
スカイ島とは、古代ノース語で『翼の形をした島』という意味。
その名の通り、いくつもの入り江が切り込んだ複雑な海岸線をしているのが特徴です。
スカイ島は天候がとても変わりやすく、雨と濃霧に覆われる日が多いことから『ミストアイランド』とも呼ばれています。
タリスカーは、このスカイ島の風土を色濃く表した味わいなのです。
タリスカーストームは、荒々しい潮の風味と黒胡椒を感じさせる一本。
スパイシーなアロマとスモーキーな味わい。
モルトの甘味とスモーキーさと塩気のバランスが最高で、エレガントな味わいが広がります。
ハイボールを含めた、色々な飲み方で楽しんで頂けます!
第2弾は1871年創業、スペイサイドと東ハイランドの境界線にあるバッキー地区に位置し、昨年150周年を迎えたインチガワー蒸留所の原酒。
ラベルにはギリシャ神話に登場し、オリュンポス十二神の一人でとりわけゼウスの使いであり、錬金術師の守護者としても知られる”ヘルメース”が描かれています。
樹脂やホワイトペッパー、ややスモーキーでレモンピールとミントを感じるアロマ。
ナッティでオイリー、ピーナッツバターやハチミツレモン、微かな塩味のある味わいに、ナツメグ、ジンジャー、オールスパイスのスパイシーなフィニッシュ。
野生的で力強い印象、スパイシーでヘビーな酒質のユニークなインチガワーに仕上がっています。
目黒リパブリック Beer&Burger
目黒/東京都品川区上大崎3-3-1オバタビルB1
03-3441-6181
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