2020/01/26
平井のブログ第20弾は先週に引き継ぎ、オークニー諸島にあるハイランドパーク蒸留所をご紹介します。
さて、そんなハイランドパークですが、著名なウイスキー評論家のマイケル・ジャクソンさんが全モルトウイスキーの中で、最もオールラウンダーで秀逸な食後酒だと言った事でも人気のあるウイスキーです。また、ブレンデッドスコッチウイスキーにも多く使われていて、「フェイマスグラウス」や「カティサーク」のキーモルトとなっていることでも有名です。
蒸留所設立は1978年で、あの密造者で有名なマグナス・ユンソンの密造所がありました。
続いて製造工程です。仕込み水は、蒸留所内から汲み上げられるクランティットの井戸水を使用しています。以前は蒸留所背部にあるカティマギーの泉水を使用していました。
麦芽を乾燥させる際に焚くピートはハイランドパーク独自のものを使用しており、ホービースターヒルにある専用のピートボグから掘り出されたものを使っています。ハイランドパークで使用するピートの原料はヘザーやシダやコケなどでアイラ島の海藻やコケなどから出来るピートとはまた違う特徴があります。
ピートで仕込まれる麦芽のフェノール値は約40ppmですが、現在ハイランドパーク自社で仕込まれる麦芽は全体の20%程度で残り80%はシンプソンズ製のノンピートモルトを使用しており、最終的な麦芽のフェノール値は10ppm程度となっております。
発酵槽はオレゴンパイン製のものとダクラスファー製のもの、そしてカラ松製の3槽が使用され、ポットスチルは初留2基、再留2基の合計4基です。
樽はスパニッシュオーク、アメリカンオークのシェリー樽を合体させた物を使用しています。
少しだけクセのあるハイランドパーク。ハイボールにするのもとてもおススメです!!